RIEBセミナー「インド製薬産業と『自立するインド』」を開催

Topics (2022.2.10)

RIEBセミナー「インド製薬産業と『自立するインド』」開催しました

神戸大学経済経営研究所は、2022年2月10日(木)に、南アジア地域研究東京大学拠点と科研基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」との共催で、在大阪・神戸インド総領事館、関西医薬品協会、日本製薬団体連合会による後援のもと、オンラインセミナー「インド製薬産業と『自立するインド』」を開催しました。

インドは、現在、2030年に向けてGDP5兆ドルの経済大国化を目指しています。これが実現すれば、日本を抜いて世界第3番目の経済大国になります。新型コロナ禍で、日本経済はもちろんインド経済も大きなダメージを受けましたが、インド経済は主要国では最速の景気回復の途上にあります。本セミナーでは、インド経済の花形である製薬産業を取り上げ、その現状と今後の展望を検討することを目的としました。インドの製薬産業は日本では一般にあまり知られていませんが、量でみるとすでに世界最大の後発医薬品輸出大国であり、さらに、ワクチンの世界最大規模の供給能力を誇っています。インドの製薬産業の今後のさらなる発展にあたっては日本企業からの投資や技術は不可欠ですし、日本企業にとってもインドの製薬産業は研究開発や生産販売でグローバル展開していくうえで決して無視できません。ちょうど、今年2022年、日本とインドが国交を樹立して70周年を迎えます。この記念すべき年に、製薬産業分野で日印経済関係の発展を考えるのは有意義だと考えました。

神戸大学経済経営研究所の佐藤隆広教授の司会のもと、セミナーでは、まず、在大阪・神戸インド総領事館のNikhilesh GIRI総領事様から、つぎに、政府代表/関西担当特命全権大使の姫野勉大使閣下から開会のご挨拶を頂戴しました。その後、インド商工省傘下のインド医薬品輸出促進協議会からRavi Uday BHASKAR様、さらには、同省傘下のインベスト・インディアからJitesh WADHWA様のお二人から、インドの製薬産業とインド政府による振興政策の現状をご講演頂きました。最後に、中央学院大学商学部の上池あつ子先生からインドの原薬産業の状況と日本が同産業にいかなる貢献が可能なのかをご講演頂きました。

今回のオンラインセミナーでは、180名もの方が事前登録をし、120名程度の方が参加して下さりました。また、日本語と英語の同時通訳も試みました。


(上段左から)
佐藤 隆広 教授(神戸大学経済経営研究所)、Nikhilesh GIRI 氏(在大阪・神戸インド総領事館 総領事)、姫野 勉 氏(政府代表/関西担当特命全権大使)
(下段左から)
Ravi Uday BHASKAR 氏 (Director General Pharmexcil, Pharmaceuticals Export Promotion Council of India)、 Jitesh WADHWA 氏 (Invest India)、 上池 あつ子 氏(中央学院大学商学部)


2022年2月10日(木)14:00~

RIEBセミナー「インド製薬産業と『自立するインド』」

神戸大学経済経営研究所/科研基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」主催、南アジア地域研究東京大学拠点(TINDAS)共催、在大阪・神戸インド総領事館/関西医薬品協会/日本製薬団体連合会 後援

会場
WebExを使ったオンラインセミナー

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