第28回 神戸経済経営フォーラム

第28回 神戸経済経営フォーラムThe 28th Kobe Forum in Business and Economics

これからの人材育成と組織編成のあり方~企業と大学 それぞれの立場から考える~

総括コメント

 神戸経済経営フォーラムは,毎年1回神戸商工会議所と共催で,本研究所員の研究分野に関連する諸問題をテーマに,地域の経済人経営者等を対象とした学術講演会を開催しております。本フォーラムは研究成果の一部を社会に還元することを目的としており,1957年(昭和32年)から継続的に行われています。

 今年度は2023年8月31日に実施されました。昨年度に引き続き,参加方法として会場とオンラインのどちらかを選択するハイブリッド形式を採用し,100名を超える参加申し込みがありました。

 当日は神戸商工会議所の竹下竜介さんの司会進行により,本研究所の北野重人所長の挨拶から開会しました。続いて,株式会社イムラ代表取締役社長CEOの井村優社長が「100年企業の風土改革とは ! 人材の多様性から風土を変え個人の成長を促す~多くの議論があれば会社は必ず成長する~」というタイトルで,本研究所の下村研一教授が「変わり続ける日本の大学~私が見た30年~」というタイトルでそれぞれ講演を行いました。

 井村社長は,自身がイムラ封筒(現株式会社イムラ)に入社してから30年間,技術と流通の発展と封筒の需要の変化に対して,会社の組織構造と社員の意識改革のために経営者の立場から行ったさまざまな創意工夫と結果を紹介し,それらの経験から「人が絡むと組織は活性化し,人が群がると組織は澱む」と結論づけました。下村教授は,自身が国立大学に就職してから30年間,大学院重点化・国立大学法人化・グローバル化という大学の方向性の変化に対して,さまざまな新しいきまりができ人の動きが変わった事例と自身の経験を紹介し,現在も継続中のグローバル化について「国際的に活躍する人材育成は,形として海外の大学と交流協定を結ぶよりも,研究者間で自然発生した交流を無理のないよう若手研究者に伝え,次世代の交流の派生につなぐべきだ」と結論づけました。

 聴衆の方々は終始熱心に講演に聞き入り,予定より終了時間を15分オーバーして本フォーラムは成功裡に終了しました。

2023年8月31日

第28回「これからの人材育成と組織編成のあり方~企業と大学 それぞれの立場から考える~」

神戸大学経済経営研究所/神戸商工会議所主催

講演 1
100年企業の風土改革とは ! 人材の多様性から風土を変え個人の成長を促す ~多くの議論があれば会社は必ず成長する~
講師
井村 優(株式会社イムラ(旧株式会社イムラ封筒)代表取締役社長 CEO)
講演 2
変わり続ける日本の大学~私が見た30年~
講師
下村 研一(神戸大学経済経営研究所)
会場
会場(会場:神戸商工会議所3F役員会議室)とオンラインのハイブリッド形式
※会場30名、オンライン100名
(先着順、定員に達し次第、締め切り)
※参加お申込み時に、参加方法を選択頂けます。

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