RIEB Discussion Paper Series No.2022-J04

RIEB Discussion Paper Series No.2022-J04

タイトル

ポストコロナにおける金融機関による企業支援の課題-2021年企業アンケート結果を基に-

要旨

コロナ禍によって多くの中小企業が深刻な影響を受けたが、政府の前例のない支援策によって資金繰りを付けることができ、結果として中小企業の倒産は抑制されてきた。しかし、ポストコロナにおいて、多くの中小企業は、ニューノーマルに対応して事業構造を変革しつつ、累積した債務を返済していかねばならない。地域金融機関は、そうした中小企業の変革を支援することが期待されている。地域金融機関自身もそうした支援を本業と位置づけているが、必ずしも十分に成果が上がっていないように思われる。そこで、われわれは、2021年10月に中小企業2500社に対して、「ポストコロナにおける金融機関による企業支援と事業性評価に関する企業意識」を実施した。本稿は、その回答結果を紹介することを目的としている。

連絡先

神戸大学経済経営研究所
家森 信善
E-mail: yamori@rieb.kobe-u.ac.jp

明治大学商学部
浅井 義裕

日本大学商学部
相澤 朋子

神戸大学経済経営研究所
尾島 雅夫

香川大学経済学部
海野 晋悟

愛知学院大学商学部
橋本 理博
日本語