RIEB Discussion Paper Series No.2021-J12

RIEB Discussion Paper Series No.2021-J12

タイトル

奴雁の中央銀行 ―中央銀行のCultureと民主主義―

要旨

 金融危機以降、存在感を増した中央銀行は、従来にまして独立性を活かして政策に当たる一方、国民の理解を得る説明責任を負ってきている。中央銀行の政策がより国民に理解されるためには、政策とあわせ中央銀行自身が国民にとってより身近なものになることが望まれる。しかし、中央銀行の政策、Cultureが民主主義社会で理解を得るには難しい面もある。本稿では、最近の文献も踏まえ、中央銀行とCulture、民主主義の問題を論じ、中央銀行が国民により理解される方策を探求する。

キーワード

中央銀行の独立性; 中央銀行のCulture; 文化人類学; 民主主義; 立憲主義; 説明責任(Accountability); 内部的検証; アーカイブ; 第三者検証

分類コード

E58, E61, P16

連絡先

大阪経済大学経済学部
神戸大学経済経営研究所 リサーチフェロー
高橋 亘
E-mail: wtaka@osaka-ue.ac.jp
日本語