RIEB Discussion Paper Series No.2021-J10

RIEB Discussion Paper Series No.2021-J10

タイトル

企業のDX改革―モノづくり

要旨

20世紀までの日本は、技術力の高さで世界を凌駕してきた。その要因として、職人的技術志向、つまりすり合わせという日本独自の製品開発の考え方があり、世界的なモジュール化と対比されてきた。つまり、日本人は長年の経験と勘による技法の擦り合わせを得意とし、性能や品質にあくなき追求を続ける傾向にある。しかし近年、日本のモノづくりの強みが失われ、競争力ランキングにおける日本の順位も下降傾向が続いている。また、Industrie4.0に代表されるように、デジタル技術革新が急速に広がり、モノづくりの現場に入り込むようになってきた。つまり、日本のモノづくりは今、早急にデジタル技術を中心としたパラダイムシフトに取り組むことが求められている。日本の産業界のパラダイムシフト、それは、コンピューティング技術を活用するデジタルトランスフォーメーションであることは言うまでもない。本稿では、事例を基に、モノづくりにとって重要な概念である、デジタルトランスフォーメーションについて考える。

キーワード

デジタル化; ERP; MES; PLC; IoT; API; 3D-CAD; デジタルトランスフォーメーション; Industrie4.0

連絡先

大阪学院大学短期大学部
香坂 千佳子

〒657-8501
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経済経営研究所
伊藤 宗彦
TEL: 078-803-7036 FAX: 078-803-7059

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