RIEB Discussion Paper Series No.2020-J14

RIEB Discussion Paper Series No.2020-J14

タイトル

先進国株式市場における国際的分断

要旨

本論文では、Bekaert and Harvey (1995) の手法を再構成し、先進国の株式市場における国際的統合の有無を分析した。彼らとは異なり、⼀般化積率法(GMM)を⽤いることで、誤差項の分布を仮定しない緩やかな条件の下で検証を行った。その結果、株式市場が高度に成長した先進国株式市場においてさえ、依然として各国の株式市場が国際的に統合されていないことが示唆された。この傾向は、2008年の世界的な金融危機の影響を除いた期間で特に顕著であった。

連絡先

神戸大学大学院経済学研究科・博士課程後期課程
神戸大学経済経営研究所ジュニア・リサーチフェロー
早木 祥夏
日本語