RIEB Discussion Paper Series No.2020-J08

RIEB Discussion Paper Series No.2020-J08

タイトル

新型コロナウィルス流行下で就労者や企業が経験する変化-デモグラフィック要因の影響-

要旨

 本報告書では,新型コロナウイルスが流行する状況下で,就労者や彼らが所属する企業がどのような変化を経験しているかについて,日本の就労者4,363名を対象とする大規模なアンケート調査により検討する。就労者が経験する変化の大きさは,彼らの就業上・生活上の拠点,所属企業の特徴,所属企業から受ける待遇,家族構成,その他のデモグラフィック要因によって異なる。同様に,企業による新型コロナウイルスへの対応の大小は,企業の立地,業種,規模によって異なる。
 総合的にみて,新型コロナウイルス流⾏に伴って就労者が受ける否定的な影響は,特定の層において特に大きくなりやすい。所属企業から受ける保障や待遇が相対的に乏しかった就労者が,今後さらに,就業上の不安定さに直⾯しかねない。社会的格差の再生産を抑止するための,企業や政府・行政による積極的な対策が求められる。

キーワード

新型コロナウイルス; 就労者; 否定的な影響; デモグラフィック要因; 社会的格差

連絡先

神戸大学経済経営研究所
江夏 幾多郎
E-mail: enatsu@rieb.kobe-u.ac.jp

追手門学院大学経営学部
神吉 直人

東京都立大学経済経営学部
高尾 義明

神戸大学大学院経営学研究科
服部 泰宏

松山大学経営学部
麓 仁美

大阪産業大学経営学部
矢寺 顕行
日本語