RIEB Discussion Paper Series No.2019-J06

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タイトル

インドにおけるスズキの競争力:製品特性分析による企業戦略と競争力の探索

要旨

 インドの自動車販売台数は2017年に400万台をこえた。販売台数規模では中国、北米、日本に次いで世界4番目の市場になった。今後、インド市場の規模は日本を抜き、2030年頃に1000万台に到達すると予想されている。このインドの乗用車は2台に1台がスズキで、市場シェアは5割と言われている。2位以下の企業を大きく引き離し、圧倒している。なぜスズキはインドで成功しているのだろうか。本研究の目的は、インドにおける自動車メーカー各社の戦略を捉え、この中でスズキの競争力を探索することである。スズキの車は他社と何が違うのか、スズキの強みとされている軽量化技術や小さなクルマづくりはインドでも見られるのか。それは他社との比較でも特徴といえるのか。その特徴は顧客メリット(たとえば価格の安さ、燃費の良さなど)や販売成果と関係しているのか。本稿は製品特性に関する独自のデータセットを構築することによって、これらの問いを解明する。

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