RIEB Discussion Paper Series No.2019-J04

RIEB Discussion Paper Series No.2019-J04

タイトル

インドにおけるフィンテックの現状

要旨

 現在、フィンテックを通じた金融取引の変化が、わが国における金融界、銀行業における一つの大きなトピックとなっている。そのためフィンテック研究は近年、急速なペースで進められつつある。フィンテックとは近年において生じた、金融サービスと情報技術、情報機器、他サービスとの結合による新たな金融サービスの発生、あるいは金融サービスの新次元での展開であり、これからのイノベーションをもたらすと考えられている。今後のわが国のフィンテックの展開に資するためにも多くのケーススタディが必要であり、その一環としてインドに焦点を当て研究を行った。わが国では決済関係が注目されがちであり、確かに量的な把握の中では決済や資金調達に関する企業の数が多くみられたが、世界的な成長企業としては保険会社も注目されている。フィンテックは急成長するベンチャー企業の視点から見るかインフラ等社会システムの観点から見るかによって、重要な機能は変わるように思われるが、他方面での包括的な整理、研究が重要だということができ、今後もケーススタディを積み重ねる必要がある。

連絡先

愛知教育大学教育学部
西尾 圭一郎

〒657-8501
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経済経営研究所
佐藤 隆広
TEL: 078-803-7036 FAX: 078-803-7059
日本語