平成24年度神戸大学経済経営研究所公開講座

2012年12月6日から27日までの毎週木曜日、計4回にわたって、平成24年度神戸大学経済経営研究所公開講座「古文書読解講座～初学者から上級者まで～」を、国際協力研究科大会議室にて開催いたしました。
当初40名の定員で募集したところ、お申し込み多数につき、急遽定員を拡大し、最終的に52名の方からのご参加を頂きました。
講師は、当研究所の高槻泰郎講師が務め、講義冒頭の30分間、江戸時代の大坂米市場、大坂両替商に関する最新の研究を紹介し、その後で、課題となる古文書を輪読する流れで進められました。

本講座は、講師のみならず、くずし字を相当程度読解できる上級者方々にも、初学者の指導にあたって頂く、「半教半学」の精神を掲げたことを特色とします。受講者を4名程度からなるグループに編成し、各グループのリーダーには、第1回講義の際に実施した小テストにおいて好成績をおさめた方々を配置しました。
リーダーの方々は、事前に配布した古文書を全て読み進めた上で講義にご参加下さり、初学者の指導にあたって下さいました。講義後に集めたアンケートでも、リーダーの方から懇切丁寧に指導して頂いて良かったと、回答される初学者の方が多く見受けられました。

講師が淡々と古文書を読み下し、解説を与えるだけではなく、受講者の方々からの主体的な参加を求めたことで、講座は大変活気溢れるものとなりました。