ラテンアメリカ・セミナー
ラテンアメリカ・セミナー
(ラテンアメリカ政治経済研究部会/RIEBセミナー共催)
ラテンアメリカ・セミナー
ラテンアメリカ政治経済研究部会/RIEBセミナー共催
日時 | 2025年02月18日(火) 15:30 - 17:00 |
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会場 | ハイブリッド(対面開催/ZOOMを使ったオンライン開催) |
対象 | 教員,院生,および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
参加登録 | ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。追って、詳細をご連絡いたします。 参加登録 締切:2/13 |
15:30 - 17:00
- 論題
- 中国はブラジルにエコノミック・ステイトクラフトを行使したのか?
- 報告者
- 高橋 亮太(東京外国語大学TUFSオープンアカデミー)
- 概要
- グローバルサウスの牽引役として注目されるブラジルは、21世紀以降、貿易を軸に中国との二国間関係を急速に強化させてきた。しかし、その結果として、ブラジルの輸出産業は中国に対する非対称的な経済依存を深め、国内産業の競争力低下を招く「脱工業化」をもたらしたとの仮説が提示されている。そうした弊害が指摘される中でもブラジル経済の中国依存は留まらず、嫌中的な言説で知られるボルソナーロ大統領でさえ「一つの中国」原則を批判しなかった。
本セミナーでは、外交政策の遂行を目的とした経済的手段を意味するEconomic Statecraft (ES) という国際政治経済学上の概念を用いた予備的考察を行い、中国によるESがブラジルの政策変更に間接的な影響を与えた可能性を示唆する。