RIEBセミナー/兼松セミナー
TJAR Research Workshop
(RIEBセミナー/兼松セミナー共催)
TJAR Research Workshop
RIEBセミナー/兼松セミナー共催
日時 | 2024年12月17日(火) 14:00 - 17:00 |
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会場 | ハイブリッド開催(ハイブリッド開催(経済経営研究所 会議室(新館2階)/ZOOM) |
対象 | 教員,院生,および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
参加登録 | ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。 参加登録 締切:12/12 |
14:00 - 15:25
- 論題
- 職場における対人投影
- 報告者
- 十河 丈晴(SKEMA Business School)
- 概要
- 対人投影バイアスとは、自分の状態を他人も同じように感じていると認識する現象をさす。このセミナーでは、職場におけるこのバイアスの影響について探る。具体的には、エージェントが対人投影バイアスを持つ場合、逆選択を伴うモラルハザードモデルにおいて最適な契約がどのように変わるかを議論する。また、上司の投影バイアスが職場でのハラスメントなどの問題を引き起こす可能性についても検討する。
15:35 - 17:00
- 論題
- Underpricing in the IPO Market with Sentiment Traders: An Experimental Study
- 報告者
- 中泉 拓也(関東学院大学経済学部)
- 概要
- 本研究では、IPO市場における低価格とパフォーマンスの低さの原因を実験によって検証する。IPOにおける2つのよく知られた異常現象は、初日の高リターンとそれに続く長期的なパフォーマンスの低さである。この問題に対処するために、我々はLjungqvist他(2006年)のIPO市場モデルを用いる。当論文では、一部のセンチメントトレーダーがIPO価格がファンダメンタル価値よりも高いと非合理的に評価する。他のトレーダーはIPO価格を合理的に予測しており、すなわち、IPO価格がファンダメンタル価値まで下落する確率Pを知っている。Ljungqvist et al. (2006)は、引受会社に交渉力がなく、企業がIPO市場価格と同じ価格を設定できるという一定の条件下でも、過小評価とパフォーマンスの低下が発生することを示している。我々のパイロット実験では、企業は、引受人の役割を担う被験者に株式を外生的に販売する。 理性的なトレーダーと感情的なトレーダーの行動は、理論に従ってコンピュータによって外生的に決定される。 2つの処置変数、すなわち、IPO価格がファンダメンタル価値まで下落する確率Pと、当初の株式数Qを二種類、計四種類の対照実験を行った。 Pが高いほど、アンダープライシングが起こる可能性が高いように思われる。 しかし、我々のパイロット実験ではそうではない。Pが大きいほど、Pが大きいほど、被験者(引受人)は、価格を高く維持し、早い期間に十分な収益を確保するために、株式の売却を遅らせようとすることを示すことができた。