ラテンアメリカ・セミナー
ラテンアメリカセミナー
ラテンアメリカセミナー
神戸大学経済経営研究所ラテンアメリカ政治経済研究部会/科研基盤研究(C)「経済グローバル化と所得格差:チリの家計調査データを用いた実証研究」共催
日時 | 2023年10月2日(月)15:00 ~ 17:00 |
---|---|
会場 | ハイブリッド(対面開催/ZOOMを使ったオンライン開催) |
対象 | 教員、院生、学部生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
参加登録 | ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。追って、セミナー詳細をご連絡いたします。 参加登録 (締切:9/26) |
15:00~17:00
- 論題
- ラテンアメリカ・ポピュリスト政権の社会的帰結
- 報告者
- 佐藤 祐子 (早稲田大学高等研究所)
- 概要
- 近年の研究では、ポピュリスト政権が民主主義制度に与える影響が活発に議論されてきた。しかしながら、ポピュリスト政権がどのような社会的効果をもたらすのか、十分に検証されていない。本研究では、近年発展した政党データ(V-Party Data)を用い、ラテンアメリカ18カ国1990-2018年を対象に、ポピュリスト政権の社会的帰結について(1)抗議行動と (2)所得格差の拡大の2点について分析を行う。分析結果では、まず、ポピュリスト政権が反民主的制度改革を推進することにより、民主主義の質の改善を求める市民の抗議行動が活発化することを発見した。また、ポピュリスト政権の政策が長期的な所得格差に与える影響については、非常に過激なポピュリストでない限り、貧困の削減に寄与しないことを示した。