RIEBセミナー
RIEBセミナー(科研基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」/南アジア地域研究東京大学拠点(TINDAS) 共催 )
RIEBセミナー
日時 | 2021年3月7日(日)13:00 ~ 14:30 |
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会場 | Zoomを使ったオンラインセミナー |
対象 | 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
参加登録 | ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。追って、招待URLをご連絡いたします。 参加登録 (締切:3/4) |
- 討論者: 古田 学(愛知学院大学経済学部)
13:00 ~ 14:30
- 論題
- The Weak Nexus between Small and Medium Factories and Large Factories in India's Assembly Industries
- 報告者
- 内川 秀二(専修大学経済学部)
- 概要
- インドでは1991年から経済改革が行われ、高い経済成長率が維持されてきた。これによって自動車や電機製品といった耐久消費財の国内需要が増大し、組立産業が急成長を遂げた。1990年代の段階では中小企業が部品を最終組立企業に納品していた。その後最終組立企業は生産を伸ばす一方で、取引費用を節約するために下請企業を厳選するようになった。現在、組立産業で中小企業が最終組み立て企業のサプライチェーンに組み込まれているかどうかを検証するのが本発表の目的である。
本発表では従業員数で工場規模を大中小に区分し、中小工場の生産と中大工場の原材料購入額、輸入額、下請による調達額による相関を調べた。中小工場の間には強い相関が観察されたが、大企業との間には相関が見いだされなかった。また、2011年度以降小工場の実質生産額は減少している。一部の中工場は大企業の下請生産を行っているが、中小企業と大工場の連関は弱いと判断される。