ラテンアメリカ・セミナー
ラテンアメリカセミナー
ラテンアメリカセミナー
神戸大学経済経営研究所ラテンアメリカ政治経済研究部会/科研若手研究「資源豊富国における海外直接投資と国内企業の生産性:チリにおける事例研究」共催
日時 | 2021年3月2日(火)13:00 ~ 14:30 |
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会場 | ZOOMを使ったオンラインセミナー |
対象 | 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
参加登録 | ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。追って、招待URLをご連絡いたします。 Google form 参加登録 (締切:2/24) |
13:00~14:30
- 論題
- How Does Innovation Take Place in the Mining Industry? Understanding the Logic Behind Innovation in a Changing Context
- 報告者
- 飯塚 倫子(政策研究大学院大学)
- 概要
- 天然資源を扱う鉱業活動は「資源の呪い」とされ国の発展を妨げるものと考えられてきた。また、鉱業はイノベーションが起こりにくいセクターであるとされ、生産性の向上、能力や、産業振興が困難と考えられてきた。本稿は、先行研究と既存のデータを活用し、鉱業のイノベーションメカニズムの主要な特徴、特にその利益構造に注目し、鉱物(コモディティ)の価格変動との関係、鉱業のポテンシャルについて一般的な考察を行う。先行研究から得た知見から、鉱物の価格が上昇する際、R&Dなどの鉱物産出量を増加するための投資が増え、逆に下降する際は、サプライヤーを利用した外注によるコスト削減が行われるという2つの仮説を立て、それらを既存のデータによって立証した。鉱業のイノベーションプロセスの理解は、鉱業のサポーティング産業振興など、資源国の産業政策へ役立つであろう。国ごとへの適用にはさらなる研究が必要と考えられる