兼松セミナー

兼松セミナー(「紛争と秩序」研究会共催)

2020年12月18日(金)17:00 ~ 19:00

兼松セミナー

「紛争と秩序」研究会共催

日時 2020年12月18日(金)17:00 ~ 19:00
会場 Zoom利用によるオンラインでの開催
対象 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方
使用言語 日本語
参加登録 ※事前登録制です。下記より参加登録をお願い致します。追って、招待URLをご連絡いたします。
Google form 参加登録 (締切:12/13)
17:00 ~ 19:00
論題
上方からみた江戸幕府の機構と支配
報告者
小倉 宗(関西大学文学部)
概要
 日本の近世(江戸時代)は、統一政権(中央政府)である江戸幕府と、藩に代表される多数の個別領主(地方政府)とによる連邦制的な政治体制を特徴とする。また、上方(かみがた)は、政治・経済・軍事上、関東とならぶ幕府の拠点地域であった。
 さらに、近世では(立法や)司法が行政から未分離であり、政治や法を考える際には、法令などの(立法・)行政的な側面と裁判のような司法的な側面とを統治・支配一般のなかでとらえることが必要である。しかも、法そのものの実体や作用と法を運用する組織や手続とが明確に区別されず、むしろ両者が一体となって機能したことから、法や支配を理解するためには、内容のみならず、その制度や過程を分析することが重要になる。
 以上より、本報告では、江戸時代の上方を主な事例に、支配(行政や裁判)の側面から、①幕府の機構(組織・制度・過程など)、②幕府と個別領主の関係、の 2つについて、その構造や特質を述べ、日本(上方)や近世と異なる地域・時代(あるいは歴史学と異なる学問領域)を専門とされる研究者各位との間で国家や政治・法のあり方に関する議論を深めるための素材を提供したい。
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