RIEBセミナー
RIEBセミナー(科研基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」/南アジア地域研究東京大学拠点(TINDAS) 共催)
RIEBセミナー
科研基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」/南アジア地域研究東京大学拠点(TINDAS) 共催
日時 | 2020年11月29日(日)9:00 ~ 12:00 |
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会場 | Zoom利用によるオンラインでの開催 |
対象 | 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
9:00 ~ 10:30
- 論題
- インドの農村と日本を繋ぐ:これからの経済交流モデルを考える
- 報告者
- 小林 史恵(キヤリコ合同会社(CALICO LLC) 代表)
- 概要
- キヤリコ合同会社(奈良)は、「美しく多様な手仕事の素材や布が作り続けられ日常に使うことができる世界を創る」ことを目的に、インドの農村で作られる手仕事布に特化した繊維と、その繊維を加工して生産される製品の企画・輸入・卸小売を行う会社である。インド大陸の繊維産業は、古来農業に次ぐ主要なものだった。また、繊維は代表的な貿易財でもあった。現在も繊維は、多くの農村経済と生活文化において重要な位置を占めている。その中で、同社がインドの関連会社などを利用しながら、現地にとってより健全で持続可能な事業構築、及び、取引を行うためには、どのような取り組みが可能であるか、どのようなことに考慮すべきかを検討する。
10:30 ~ 12:00
- 論題
- インドにおける巡礼と宗教に関する計量経済分析:国内旅行支出調査(Domestic Tourism Expenditure Survey)を利用して
- 報告者
- 山本 明日香(神戸大学大学院経済学研究科 博士課程)
- 概要
- 本研究の目的は、インドにおける人々の国内泊りがけ旅行行動、特に宗教活動・巡礼目的の旅行について計量経済学的な検証を行うことである。インド政府による全国標本調査(National Sample Survey: NSS)の第72次調査(2014-15年)の一環として行われた国内旅行支出調査(Domestic Tourism Expenditure Survey)を使用し、旅行行動と旅行先、旅行者の宗教的な属性や支出との間にどのような関係があるのかをOLSと多項ロジスティック回帰分析により検証した。旅行全般においては、一人当たり月平均支出(MPCE)との間に正の相関があるが、宗教活動・巡礼目的の旅行においては負の相関があった。宗教的属性の違いも旅行行動に影響していた。また、旅行先が居住州の外である場合には、MPCEと旅行行動に正の相関があった。