ラテンアメリカ・セミナー
ラテンアメリカセミナー
ラテンアメリカセミナー
神戸大学経済経営研究所ラテンアメリカ政治経済研究部会/科研若手研究「資源豊富国における海外直接投資と国内企業の生産性:チリにおける事例研究」共催
日時 | 2020年9月30日(水)15:00 ~ 17:00 |
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会場 | ZOOMを使ったオンラインセミナー |
対象 | 教員、院生、学部生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
15:00~17:00
- 論題
- コロナ禍がラテンアメリカ経済に与える影響:今後必要とされるラテンアメリカの開発戦略
- 報告者
- 桑山 幹夫 (神戸大学経済経営研究所/一般社団法人ラテンアメリカ協会 常務理事)
- 概要
- この報告では、LAC諸国におけるCovid-19感染拡大の特徴をまとめたうえで、LACの主要経済大国で死亡率が世界でも高い数値で推移している点を注視し、その根源である経済社会格差について考察する。これまでLAC地域の政府は幅広い感染拡大防止策に加えて、減収世帯補償、雇用調整助成金、中小企業や個人事業主に対する現金給付、無利子融資枠の拡大などの措置など、さまざまな経済救済策を講じてきた。しかし、こうした財政金融措置はCovid-19のインパクトを一時的に軽減するのに有効であるとしても、パンデミック後に持続的可能な経済・社会体制を構築していくには不十分だ。今後はコロナ禍以前の経済体制への回復を目指すよりはむしろ、この災禍を契機として、ポスト・コロナ期に相応しい開発パラダイムを模索していく必要がある。