RIEBセミナー
日時 |
2020年5月11日(月)13:30 ~ 15:00 |
会場 |
Webex利用によるオンラインでの開催 |
対象 |
教員、院生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 |
日本語 |
13:30 ~ 15:00
- 論題
- 感染症の社会経済史的考察:新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大への含意を念頭に
- 報告者
- 鎮目 雅人(早稲田大学政治経済学術院/神戸大学経済経営研究所)
- 概要
- 2019年末以降の新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大を受けて、過去の感染症流行への関心が高まっている。仮に病理学的に類似する感染症であっても、それぞれの時代や地域における社会のあり方によって、流行の社会的影響は大きく異なるため、過去の事例を現代に単純に当てはめることには慎重であるべきと考えられる。しかしながら、そのことは過去の歴史に学ぶことができないことを意味しない。とくに、それぞれの時代や地域における社会のあり方の違いが、感染症流行のような稀有の出来事の社会的影響にどのような違いをもたらしたのかを知ることは、現代に生きるわれわれに有益な示唆を与えてくれる。本稿では、過去における感染症の世界的な流行の事例について先行研究に基づいて概観したうえで、感染症流行の社会的影響について歴史的観点からの整理を試みるとともに、現代への含意を探る。