兼松セミナー

兼松セミナー(神戸開発経済・経済史セミナー/六甲フォーラム 共催)

2019年10月11日(金)15:00 ~ 16:30

兼松セミナー

神戸開発経済・経済史セミナー/六甲フォーラム 共催

日時 2019年10月11日(金)15:00 ~ 16:30
会場 経済経営研究所 会議室(新館2階)
対象 教員,院生,学部生,および同等の知識をお持ちの方
使用言語 日本語
15:00 ~ 16:30
論題
歴史人口ビッグデータの構築: 課題と可能性
報告者
黒須 里美(麗澤大学外国語学部)
概要
宗門・人別改帳を利用した時系列的ミクロデータ構築によって、歴史人口学研究は、今、更なる飛躍の局面を迎えている。速水融が「人類の宝」とし、1960年代後半から収集した宗門改帳は、個人と世帯情報の照合と復元、データベース化を経て、多世代型データベースとして活用されはじめた。歴史人口ビッグデータともいえる多世代型データベースは、近世日本の人口・家族・経済の研究だけでなく、同時代の東アジアやヨーロッパ人口との比較や、他の社会科学および自然科学の分野との共同研究も可能としうる。 本報告では人口・家族史研究プロジェクトで構築している約50村10万人のライフコースのデータベース化までの道のりと、それを利用したEurasian Population and Family Historyの研究を紹介し、歴史人口学研究の課題と可能性を議論する。
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