兼松セミナー
日時 |
2019年6月25日(火)15:00 ~ 17:00 |
会場 |
神戸大学経済経営研究所 会議室(新館2階) |
対象 |
教員,院生,学部生,および製造企業などで技術・製品開発に関わりを持たれている方 |
使用言語 |
日本語 |
15:00 ~ 17:00
- 論題
- 「世界半導体企業の収益性に関する実証分析-なぜ日本半導体産業は衰退したか-」
1991年~2018年の世界主要半導体企業99社のパネルデータ分析より
- 報告者
- 中屋 雅夫(大阪大学大学院経済学研究科/神戸大学経済経営研究所)
- 概要
- 日本半導体産業は、昭和時代に拡大し、昭和時代の最後は、売上高シェア50%を超え絶頂期であった。しかし、平成時代の30年間で、売上高シェアは低落の一途をたどり、平成時代の最後は、10%程度までになり、平成時代は日本半導体の衰退の歴史であった。その理由について、各所で論じられているが、定性的で、断片的なものが多
い。
本報告では、定量的な議論ができるように、1991年~2018年までの世界主要半導体企
業99社の売上高、営業利益のデータおよび各社の取扱製品群(数と種類)、ビジネス
モデル(IDM、Fabless)、事業範囲(半導体専業、半導体非専業)、本社所在地(企
業国籍)などから、収益性の差異を明らかにし、日本半導体企業の多くが収益性を悪
化させる経営選択をしたことを示す。