神戸大学金融研究会

神戸大学金融研究会4月例会
Monetary Economics Seminar of Kobe University

2024年4月20日(土)15:00~17:00 (Saturday, April 20, 2024, 3:00pm-5:00pm)

第621回

兼松セミナー共催
Jointly supported by Kanematsu Seminar

日時
Date & Time

2024年4月20日(土)15:00~17:00
Saturday, April 20, 2024, 3:00pm-5:00pm

会場
Place
経済経営研究所 会議室(新館2階)
Meeting Room at RIEB (Annex, 2nd Floor)
対象
Intended Audience
会員の方のみ
The seminar is for the workshop members only.
使用言語
Language
日本語
Japanese
備考
Note
報告資料は参加者のみに事前にお送りします
Slides data will be sent to the attendees only.
15:00 ~ 17:00
論題
「経験から得た実践的金融論」-長年携わってきた金融行政や金融機関経営から得たものとは
報告者
内藤 純一(全国信用協同組合連合会 顧問/ユニバーサル・コミュニケーション・デザイン協会 理事)
概要
 私自身の職歴は当日の場でも改めて説明するが、金融行政の現場、大学における教育と研究の現場、さらに、金融機関経営というまさに金融実践の現場のそれぞれに身を置き、正直申し上げて理屈通りにいかないこと、想定を超える事態の発生など数多くの事象に遭遇してきた。こうしたなか、近年では100年に一度といわれる大規模金融危機が10年も経ずして繰り返される現実を考える時、過去の検証と将来への視座を常に見失わない姿勢がますます重要になったといえる。
 一般に、金融問題は平時と有事を峻別しなくてはならない。有事こそ金融当局の出番であって、平時はできるだけ緩やかな規制の下、円滑な取引を促すべき、といわれる。しかし、最近の米国地銀の経営破綻などを見る時、平時のように見えても有事への備えを常に怠るべきでないことが明らかとなった。また、迅速かつ効果的な処置を講じなければならないことから、国民や関係者の理解を十分に得ることが著しく困難な場合がある。こうした状況を前に、今後の危機対応には金融当局に限らず、広く民間の金融機関経営者自身の深い理解と実践力の向上を求める必要があるのではないか。
日本語