経営機械化展示室(情報処理学会・分散コンピュータ博物館)

昭和16年に神戸商業大学に経営計算研究室が設置されて以来、研究所で使われてきた貴重な機器の一部を現在も残しています。

現在、経済経営研究所 兼松記念館1階に経営機械化展示室を設けており、経済経営研究所創立80周年を機に公開しています。こちらでは歴史的にも貴重な機械を公開しており、機械計算室の変遷を辿る事ができます。
代表的な展示品としては、神戸商業大学経営計算研究室が技術協力した鐘淵実業製の国産初のパンチカードシステムである穿孔機、検孔機、分類機が挙げられます。現存する唯一のものであり、大変貴重なものとなっています。他にも国産化の手本となった機器、戦後の国産コンピュータなどが展示されており、日本の情報処理機器の歩みの一端が一望できる大変貴重なコレクションとなっています。

2014年3月には、情報処理学会より分散コンピュータ博物館として認定されました。

展示室には日本のコンピュータ開発の歴史においても重要な資料が多数あることから、2013年には情報処理学会により「分散コンピュータ博物館」にも選出。
械化展示室に展示された2台のカードソーター。左側の緑色の機械が鐘淵実業製(後のカネボウグループ・現クラシエグループ)。太平洋戦争が始まって間もなく、日本軍がフィリピンのレイテ島で押収したIBM製のマシンを模して製作された。

カードソーターの他にも、日本のOA(オフィス・オートメーション)の黎明期に企業で活躍したさまざまな機器が展示されている。