企業資料総合センター

鐘紡資料

鐘紡資料は、同社の社史資料室が所蔵していた資料で、トリニティー・インベストメント株式会社(前身は、カネボウ株式会社)より、 2008年12月に、故桑原哲也本学経営学研究科教授の尽力によって経営学研究科が寄贈を受け、経済経営研究所と経営学研究科が共同で整理、 目録作成にあたってきました。 同資料は鐘紡の1886年の設立から1990年代にかけての時代をカバーする大規模な資料であり、その分量は約6500点にのぼるものです。

戦前は日本最大級、戦後も3大紡績会社の一つとして数えられたカネボウ株式会社は、紡績のみならず、 化粧品・薬品・食品・住宅の5つの分野において大規模な多角的経営を行ったことで知られます。 鐘紡資料は、 同一の経営体について第二次世界大戦前後を見渡せる数少ない企業資料群の一つです。 一般的に企業資料の難点は経営内部の意思決定過程が窺える資料を得がたい点に求められますが、 鐘紡資料は、社内の稟議議事録である「回章」に代表されるように、それを窺い知るための素材を豊富に含んでいます。

鐘紡資料データベース

「鐘紡資料」は、複写物が存在しない内部資料・書類が多いという点で、資料自体が希少価値を持っています。 学術的にも、経営方針の決定過程が窺える内部資料を含むなど、他社の経営資料では代替できない独自の価値を有しており、 戦前期日本のあゆみを知る上で重要な資料です。

また、本学では、平成25年度から科学研究費補助金(研究成果公開促進費)を活用して、 資料画像をデジタル撮影しインターネット上で公開する取り組みを進めています。 これは、目録検索システムと資料画像とを組み合わせ、体系的に整理されたデータベースとして公開するもので、 会社の経営資料を研究活用するための取り組みとして注目されています。

利用について

※現在、現物閲覧は停止しています。再開時期は未定です。