兼松セミナー(TJAR Workshop共催) Kanematsu Seminar (Jointly Supported by: TJAR Workshop)

日時 2013年9月28日(土)午後3時30分から
会場 神戸大学経済経営研究所 会議室(新館2階)
対象 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方
使用言語 日本語
備考 論文のコピーは共同研究推進室にご用意いたします。

3:30pm~

報告者 奥村 雅史
所属 早稲田大学商学部
論題 利益情報の訂正と企業ガバナンス
概要 西武鉄道事件やカネボウ事件などによって上場企業の不実開示のリスクが再認識された。これらを受けて、2004年以降、関係主体によるディスクロージャー情報の信頼性確保のための諸施策が導入されるとともに、同時期における公表済みの財務諸表情報の訂正事例が急増した。本報告では、まず、投資家がとくに注目すると考えられる、決算短信における利益情報の訂正状況について、2004年から2009年までの実態を調査した結果を紹介する。そして、これをサンプルとして、どのような要因が利益情報の訂正の発生確率に影響しているか、を主に条件付きロジット分析によって分析する。そこでは、多様な要因を考慮した分析を行うが、その中でも、とくに会社役員の特性に関する詳細な結果を提示しながら利益訂正の発生確率との関係を詳細に検討する。