RIEBセミナー(KUMAセミナー/六甲フォーラム共催)
RIEB Seminar (Jointly supported by: KUMA Seminar and Rokko Forum)
日時 | 2016年7月14日(木)午後5時00分から午後6時30分まで |
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会場 | 神戸大学大学院経済学研究科 中会議室(第3学舎1階西側) |
対象 | 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方 |
使用言語 | 日本語 |
備考 | 論文のコピーは当日会場にて配布いたします。 |
5:00pm~6:30pm
報告者 | 小巻 泰之 |
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所属 | 日本大学経済学部 |
論題 | リアルタイムデータと政策決定 |
概要 | 概して,政策等の意思決定ではマクロ経済統計の速報が重視されている.しかし速報からの改定には計測誤差が含まれている可能性が高く,改訂後のデータを予測することは困難である.また,データ入手におけるラグもあり,意思決定に影響を及ぼしている. 1990年代以降の財政政策の場合,分析を行う時期(その時点で入手可能なデータ)により,政策スタンスは必ずしも拡張的ではなく,政策効果は明らかに異なった結果が得られる.また,97年,2014年の消費税増税ではデータ入手のラグが経済行動に大きな影響を与えている様子が確認できる.2000年のゼロ金利解除時では,速報と改定後のデータが描く経済像が大きく異なる. より的確な政策評価を行うためには,リアルタイムのデータベースを構築し,意思決定時点と,改定後の経済像を比較し再評価するような研究蓄積が必要と考える. |