RIEBセミナー(国際協力研 究科国際開発政策セミナー共催) RIEB Seminar (Jointly supported by: GSICS International Development Policy Seminar)

日時 2015年6月22日(月)午後1時20分から午後2時50分まで
会場 神戸大学国際協力研究科 408教室(第5学舎)
対象 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方
使用言語 日本語
備考 論文のコピーは共同研究推進室にご用意いたします。

1:20pm~2:50pm

報告者 山形 辰史
所属 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 国際交流・研修室長,開発スクール(IDEAS)事務局長
論題 開発経済学の現在:テキストブック開発経済学の第3版を出版して
要旨 1997年に日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究員が中心となって出版した『テキストブック開発経済学』が、版を改め、第3版として今年初めに出版された。編者の一人である山形辰史が、今、開発経済学の教科書を編集することの困難と課題について語る。その困難は、学生が学びたい、また、講師が教えたい開発経済学と、研究者が研究したい開発経済学とのずれに起因している。「研究者が研究したい開発経済学」はミクロ・データの利用や実験経済学の応用を中心としているが、「学びたい/教えたい開発経済学」は、メディアで注目されている「ビジネスと開発」、といった実験がしにくく、ミクロ・データを活用しにくい分野や、日本と距離的に近い東アジアで目を惹いている貿易・投資・金融分野(これらも実験がしにくい)をも含んでいる。上掲書(第3版)は、「学びたい/教えたい」分野を中心に構成し、具体的な内容としてミクロ計量経済学的成果も取り入れるという折衷策を採用した。本セミナーでは、これらの困難/課題について議論する。