RIEBセミナー RIEB Seminar

日時 2011年12月19日(月)午後3時30分から
会場 神戸大学経済経営研究所 調査室(兼松記念館1階)
対象 教員、院生、および同等の知識をお持ちの方
使用言語 日本語
備考 論文のコピーは共同研究推進室にご用意いたします。

3:30pm~

報告者 藤井 麻由
所属 一橋大学経済研究所世代間問題研究機構
論題 When to start working after giving birth? Impact on infant health
概要 本研究では、母親が出産後1年以内に仕事に復帰するタイミングが、新生児の健康に及ぼす影響について、実証的に検討することを目的としている。本研究の貢献は、母親が出産後1年以内に復職するまでの期間が、新生児の健康に対して内生的に決まる可能性を考慮に入れた推定を行っている点である。より具体的には、推定法として、操作変数を用いた二段階最小二乗法及び最尤法を採用した。操作変数としては、子どもが誕生した年の母親が居住していた州における、育児休業政策の有無と女性の失業率を表す変数を用いている。National Longitudinal Survey of Youth 1979とChildren of the NLSY79のパネルデータを用いた分析の結果、母親が出産後最低6週間家にいることは、生後1年の子どもの身長に正の影響を及ぼすことが示された。