タイトル

FX投資における個人投資家の保護の論点

要旨

『日本経済新聞』(2017年9月28日朝刊)によると、外国為替証拠金取引(FX)について、証拠金倍率を現行の25倍から10倍に引き下げる検討が金融庁において行われている。「変動率がどんなに大きくなっても元本がなくならないようにする方針」が本当だとすると、過剰な規制であり、メリットよりもデメリットの方が大きいと考えられる。様々な論点を検討すべきであるが、本稿では、FX投資における個人投資家の保護の観点から考察する。

キーワード

外国為替証拠金取引、レバレッジ、投資家保護、投資家教育、規制

連絡先

神戸大学経済経営研究所
家森 信善
E-mail: yamori@rieb.kobe-u.ac.jp