産学連携による実践型人材育成事業−サービス・イノベーション人材育成−

太陽光発電ビジネスの勃興(日本・ドイツ、日本語版)

 地球環境問題への関心が高まり、再生可能エネルギーが脚光を浴びています。再生可能エネルギー(renewable energy)とは、化石燃料や原子力とは異なり、自然環境から持続的に採取できるエネルギーのことです。太陽光発電は、太陽エネルギーを源とする再生可能エネルギーです。この太陽光発電において、1990年代後半から2000年代前半まで、日本はほぼ一貫して世界をリードしてきました。1995年から2003年まで日本は太陽光発電の導入量で世界第1位でした。累積の導入量でも1997年にアメリカを抜いて世界第1位になっていました。ところが2004年以降、ドイツが急激に導入量を伸ばし、日本を逆転しました。直近(2008年)の導入量を見ると、日本はイタリア、アメリカ、韓国、スペインにも逆転されました。累積の導入量では2005年にドイツが世界第1位になっています。太陽光発電に対する注目度が高まり、各国で太陽電池の需要が急拡大する中にあって、その普及を先導してきた日本および日本の太陽電池メーカーの国際的な存在感が低下している恐れがあります。一体どのような経緯で日本は太陽光発電の先進国となり、そして今なにが起こっているのでしょうか。本ケースでは、太陽発電ビジネスの中核技術である太陽電池技術の発展の経緯と、その後の日本とドイツの太陽光エネルギービジネスの発展の経緯を比較します。

 主な撮影地:ドイツ(アーヘン、バート・シュタッフェルシュタイン)、大阪、東京

 学習の観点:エネルギー・サービスの要点、技術発展・サービスは規制・政策によってどのように影響を受けるのか

 ビデオ上映時間:46分

 キーワード:フィード・イン・タリフ、システム・インテグレーター、ビジネス・エコ・システム

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