産学連携による実践型人材育成事業−サービス・イノベーション人材育成−

The Case of CRAI -食におけるサプライ・チェーンと社会経済持続可能性のアプローチ(イタリア,日本語版)

 社会持続性、特に温室効果ガス削減問題は、国際社会において、最も優先順位の高い課題になっています。小売業は、包装紙やパッケージ剤をリサイクル材料によるコンテナ、パッケージ、古着などに置き換えるなど、店舗でのエネルギー削減に取り組んできました。輸送や流通の重要性もまた増しています。多くの小売業者は、CO2削減のために、トラックから船や鉄道による輸送に切り替えています。製品を作るために必要な原料が採掘される段階から、製造、輸送、使用、廃棄されるすべての段階(サイクル)において、環境への影響の可能性を評価するライフサイクル・アセスメント(LCA: Life Cycle Assessment)に取り組み始めた小売業もあります。従業員や顧客といったステークホルダーの関与が、社会経済持続可能性を遂行するために必須になってきています。本ケースでは、あるイタリアの小売チェーン店が、顧客を巻き込んだ持続可能性を意識したサプライ・チェーンをいかに築くことができたのかを描く目的で書かれています。小売業者は、サプライ・チェーンのネットワークの中で、顧客と直接、接しています。本稿では、顧客に、一定量のパッケージを削減できる量り売りを奨励できる、ある小売の仕組みに焦点を当てています。こうしたパッケージされていない商品のサプライ・チェーンの開発には、大規模システムは必要ありませんが、分量による販売のためには、追跡可能なICTやマーケティング手法が要求されるのです。

 主な撮影地:イタリア (ミラノ、パルマ、コリニアーノベネト、モルベナ)

 学習の観点:自動発注システムの仕組み、製品開発と店頭の連動の仕組み

 ビデオ上映時間:35分

 キーワード:ボランタリー・チェーン、サステナビリティ、セルフ・スキャニング・システム(self scanning system)、小売業態(retail format)

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