■所蔵資料案内 >新聞記事文庫
   
  新聞記事文庫
 
「新聞記事文庫」とは






   明治45年、神戸大学の前身「神戸高等商業学校」に、「調査部」が設置されました。
「新聞切抜き事業」は、この「調査部」設置に尽力された
故・坂西由蔵教授の発案のもとに、設置当初よりスタートしました。以来、昭和45年(1970)に中止となるまでの60余年、「新聞切抜き事業」は経済経営研究所の歴史とともに受け継がれ、第二次世界大戦中の継続困難な状況も乗り越えて、今日の充実した「新聞記事文庫」を築き上げたのです。


 「新聞記事文庫」は、戦前分約2500冊を含む約3200冊の切抜帳を有し、採録記事量の膨大さもさることながら、採録記事の質の高さにおいても類をみないものとなっています。その理由として、研究所所属の教官、即ち専門家が採録新聞の種類の決定、記事分類項目の設定から具体的な新聞記事の選別・切抜に、一貫してあたってきたことがあげられます。


 その方針は、全国紙・主要地方紙・専門紙のほか旧植民地新聞も含む 採録新聞(全体で五十紙以上!)から、同一事件の重複収録を積極的に行い、関連の社説・署名記事も同時に採録するというものでした。 また主題項目も時代の変化に伴って300項目以上にも増加し、商業・経営・経済関係を主体としながら、社会・政治行政・法制・教育・伝記など広範囲にわたる記事の採録が行われました。


 このように広範かつ系統的資料収集と蓄積の結果、「新聞記事文庫」は、経済・経営に留まらず政治・社会・文化などの歴史研究資料として注目され、国内外の研究者にひろく利用されるに至っています。




分類表
  分類項目表(戦前・戦後)

デジタル化事業について
 神戸大学附属図書館の「電子アーカイブ」構想により新聞記事文庫は 順次デジタル化されています。また並行して全文検索に対応したテキスト化も進められています。2000年6月よりインターネット上で順次公開されており、「新聞名」「日付」からの検索にも対応しています。

  デジタル版新聞記事文庫

ご利用案内
・切抜帳
 閲覧は、館内のみで経済経営研究所図書館のカウンターにて手続きをお願い致します。貴重な資料のため、現物からの複写はお断りしています。

・マイクロフィルム
 資料保存のため全切抜帳をマイクロフィルム(約650巻)で所蔵しています。 研究所図書館にて手続きの上、附属政策研究リエゾンセンター設置のリーダープリンターでご利用いただけます。リーダープリンターは事前に予約が必要となります。

・『新聞記事資料集成』→学内他館所蔵状況
 明治44年から終戦までに35年間、約2500冊の切抜帳を16編、196項目に分類し、全354巻にまとめ、各巻には項目ごとに専任教官が専門的解説を加えて 写影版で刊行する事業が進められました。「新聞記事資料集成」として、『企業・経営編』『貿易編』『労働編』『社会編』が順次出版されましたが、 昭和63年の通巻54巻を最後に中断を余儀なくされました。
戻る
 
Copyright©2004- Research Institute for Economics & Business Administration , Kobe University. All Rights Reserved.