食品産業における流通イノベーション ~カゴメ社・松谷化学工業社のケース~

 カゴメ社では、業界を先駆けて植物工場に取り組み、生食用トマトの通年栽培を実現しました。その実現には、オランダのフードバレーで技術開発されたガラスハウスの栽培システムと、それを日本の風土に適用させたカゴメ社の努力、そして生鮮品流通との協働が欠かせませんでした。また、特定保健用食品(トクホ)のトップ・サプライヤーとして、松谷化学工業社は、加工用澱粉から難消化性デキストリンを研究開発しました。難消化性デキストリンには、血糖値の上昇を抑えるなどいくつかの効能があり、それらを飲料や食品に活用する製品のアイデアを自社で開発し、最終製品のメーカーや小売企業と共にトクホ商品を生み出しています。ビデオ内で、流通科学大学学長の石井淳蔵教授が解説する、高付加価値の訴求するプライベート・ブランドの火付け役にもなっています。Vol. 13のオランダ・フードバレーのビデオと併せて視聴することで、グローバル規模での組織間ネットワークによるイノベーションの取り組みがよく理解できると思います。Vol. 14では特に、グローバルなイノベーションを、ローカルな市場で成功させるための仕組みに焦点を当てています。

主な撮影地:オランダ・日本

学習の観点:流通イノベーション、トクホ

ビデオ上映時間:25分

キーワード: プライベートブランドサスティナブル・アグリカルチャ機能性食品

ビデオライブラリーに戻る