食品産業におけるサービス・イノベーション ~オランダ・フードバレーのケース~

 フードバレーは、農業や酪農分野での生産性向上をはじめ、機能性食品やバイオ分野でのイノベーション開発を目的とした産業クラスタです。フードバレーでは、企業や、大学、研究所といった当該領域の専門性の高い組織や機関が、オランダのアーネム周辺地域に集中し、食品分野でのイノベーションのために連携しネットワークを構築しています。フードバレーでのイノベーションへの取り組みに惹きつけられ、日本も含め、海外の食品関連企業も多数、研究所を設置しています。大企業のみならず、本事例で取り上げるニュートリシャス社のように、ベンチャー企業によるイノベーションのビジネス化の動きも見逃せません。フードバレーに参画する様々な組織をつなぎ、イノベーション醸成の中核を担っているのがフードバレー財団です。フードバレー内のこうした多様な組織がクラスタ・コアを形成し、役割分担とネットワーク内の連携が存在するイノベーション・システムの機能について学びます。国内のみならず世界から注目を集める新たなイノベーション創発のモデルとして参考となるでしょう。また、Vol. 14食品産業における流通イノベーションと併せて視聴することで、イノベーションの市場展開までグローバルな仕組みを学ぶことができます。

主な撮影地:オランダ

学習の観点:クラスタ・コアの形成、クラスタ内のネットワークによるイノベーションへの取り組み

ビデオ上映時間:30分

キーワード: ポーターのクラスター論オープン・イノベーションナショナル・イノベーション・システム

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