平成15年2月20日、神戸商工会議所会館3階「神商ホール」にて第8回神戸経済経営フォーラムが開催されました。当日は100名近い参加者の方々にお集まりいただき、活気のある質疑応答がなされました。
日本企業の混迷が続いています。長引く不況の中で、企業では、業績の回復が進まないだけでなく、度重なる不祥事が大きな問題となっています。さらには、不良債処理も十分には進んでいません。本フォーラムでは、それらの本質的な問題として、日本企業のガバナンス(企業統治)に焦点をあて、神戸大学の3人の講師が、日本企業の根本的な課題を違った角度からやさしく解説して頂きます。
はじめに、日本企業のガバナンスの特質と変革の現状を説明していきました。トップ・マネジメントや取締役会の役割や機能、経営の監視メカニズムなどに関して、変えるべき点、残すべき点などを考えていきました。さらには、不良債権問題の現状とその論点を整理するとともに、経済再生のための金融機関の役割やそのガバナンスのあり方について説明しました。
日本企業の本質的特長を形作るガバナンスの問題を考えることによって、活力のある企業経営への示唆を見出して頂けたのであれば幸いかと存じます。
◇日 時 平成15年2月20日(木) 14:00〜17:00
◇場 所 神戸商工会議所会館3階「神商ホールB」 ◇内 容
司会:神戸大学経済経営研究所 教授 延岡 健太郎
1.挨拶 14:00〜14:10
神戸大学経済経営研究所 所長 西島 章次
2.講 演 @14:10〜15:05
「コーポレートガバナンスの日米比較」
神戸大学経済経営研究所 教授 小島 健司
A15:05〜16:00
「日本企業のトップ・マネジメントとガバナンス」
神戸大学経営学研究科 助教授 田中 一弘
〜 休 憩 〜
B16:05〜17:00
「不良債権問題と金融機関のガバナンス」神戸大学経営学研究科 教授 藤原 賢哉
◇主 催
神戸大学経済経営研究所 神戸商工会議所