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ニュースレター[028] News Letter[028]
 

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リエゾンニュースレター No.028                         2005年3月号
 
                                   神戸大学 経済経営研究所
                                 附属政策研究リエゾンセンター
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■平成16年度 神戸大学「ツーリズム」フォーラム■
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最近、わが国においても観光がさまざまな観点から注目されるようになってきました。海外諸国とは数十年遅れているとも言われていますが、アカデミックな分野でも同じ傾向にあります。しかし、従来のように「tourism]を「観光」といった捉え方をしていたのでは、その本質にはなかなか到達し得ないと考えられます。「観光」の定義自体が曖昧で、物見遊山、享楽的なイメージがつきまとう中で、兵庫県では2002年に「ツーリズム」という言葉を使い始めました。もちろん、「ツーリズム」の定義も確立してはいませんが体験・交流など多様な「ツーリズム」が模索されている段階です。神戸大学では来年度から文部科学省による「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択され、その中で総合大学の特性を生かしてこの分野にも取り組んでいくことになっています。このような状況下で、第一段階として、多様な「ツーリズム」による地域活性化の可能性を多方面から検討してみたいと考えています。
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日時:平成17年3月19日(土) 13:00〜19:00
場所:神戸大学六甲台 102号室
内容:開会の辞 神戸大学理事 鈴木 正幸氏
   第T部 講演1「国内外から人が訪れる賑わいひょうごの創出」
          兵庫県知事 井戸 敏三氏
       講演2「わが国のツーリズム戦略」
          国土交通省大臣官房総合観光政策審議官 鷲頭 誠氏
   第U部 パネルディスカッション「ツーリズムにおける地域連携の課題」
   閉会の辞 神戸大学経済経営研究所 所長 山地 秀俊氏
   第V部 交流会(参加費:2,000円 神戸大学アカデミア館3F「さくら」)
定員:200名(先着順)
問合せ:神戸大学経済経営研究所 研究助成室 奥野美奈子
    E-mail:kenjo@rieb.kobe-u.ac.jp пF078-803-7036

本フォーラムの詳細、お申込方法につきましては、下記のアドレスよりご覧下さい。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/seminar/tourism-j.html

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■ディスカッションペーパー■
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こちらに掲載されているものは最近、出されたディスカッションペーパーです。
過去のディスカッションペーパーにつきましてもホームページ上から自由にダウンロードすることができます。
和文一覧: http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/dp/index-j.html
英文一覧: http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/dp/index.html
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▼RIEB Discussion Paper Series No.J66
「中国企業の情報家電における競争力:モジュラー型製品開発における組み合わせ能力の限界」
延岡 健太郎・上野 正樹 著 2005年3月
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■リエゾン活動の報告■
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▼2004年度 情報家電産業・技術経営研究会の報告
2004年10月より本リエゾンセンターの主催(担当:延岡教授、伊藤助教授、森田助教授、上野講師)で実施してきました標記の研究会が、3月4日に第6回(最終回)を終えました。本年度は情報家電関連の主要12企業(松下、三洋、シャープ、キヤノン、ルネサスなど)及び経済産業省(近畿経済産業局)、さらには学術研究機関(東京大・京都大・同志社大など)も加えて、技術経営に関わるキーパーソン120名以上(累計数、複数回に参加の場合は1名として計上)にご参加をいただき、いずれの回(30−40名程度が参加)も内容の濃い討論ができました(討論テーマは「薄型ディスプレイにおける今後の技術戦略の展望」「DVDレコーダーなど光ディスクにおける技術動向と収益モデル」「デジタルカメラにおける日本企業の国際競争戦略」「システムLSIと組み込みソフト開発マネジメント」「携帯電話における技術動向と製品開発モデル」「グローバルIT企業の競争戦略」)。本研究会は本音の議論を活性化するために、基本的にはクローズドで運営してきましたが、次年度(2005年度)も同様な研究会の開催を予定しており、現在、その運営方法を検討中です。情報家電の技術経営に関連した業務に従事される方で、次年度にこのような研究会に参加をご希望の方がおられましたら、森田(morita@rieb.kobe-u.ac.jp)までお問い合わせ下さい。
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▼第10回 神戸経済経営フォーラム
毎年恒例の標記フォーラムが3月8日に神戸商工会議所・神戸大学経済経営研究所共催で実施されました。「事業創造のマネジメント−その成功と失敗に学ぶ−」というテーマで、100名近い参加者にお集まりいただきました。当リエゾンセンターの延岡教授が司会進行を受け持ち、最初に、流通科学大学の磯辺剛彦教授から、ベンチャーの成功と失敗の要因を、多くの事例を使って説明いただきました。次に、フェニックス電機の斉藤定一社長から、経営危機から驚異的な回復を実現された実体験をもとに、その方策とプロセスについてご説明いただきました。最後に、神戸大学の吉原英樹教授から、日本社会におけるベンチャー失敗時の恐ろしさについて問題を提起していただきました。事業創造・起業については、成功物語や起業の明るい面だけを強調する場合が多いですが、本フォーラムでは失敗の多さやその怖さも含めた総合的な見地から議論され大変有意義なものとなりました。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/lecture/2005/10thforum.html
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■コラム■
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今月のコラムは経済経営研究所 教授 吉原英樹による「ハイアールの非中国的特徴」です。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/liaison/sendinfo/column/pdf/column028.pdf

次回のコラムは神戸大学 理事・経済経営研究所 教授 西島章次による「ブラジルのエタノール燃料」です。

バックナンバーもご覧頂けます。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/liaison/sendinfo/column/columnbackno.html

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■出版物■
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▼「グローバル化と地域格差:中国とブラジルの比較」
西島 章次 著 『国民経済雑誌』 第191巻 第2号 pp.29-pp.46に掲載
神戸大学経済経営学会 発行 
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▼「戦前期の企業内教育‐貿易商社兼松の寄宿制度‐」
藤村 聡、山地 秀俊 著 
『国民経済雑誌』 第191巻 第2号 pp.63-pp.84に掲載
神戸大学経済経営学会 発行 
●企業内教育(社員教育)については、戦前期の諸企業に関しても少なからざる研究があります。しかし従来は財閥系企業や鉱工業系の職工集団に分析が偏り、また制度の概要報告に留まっています。そこで本稿では神戸大学経済経営研究所が架蔵する『兼松資料』に拠り、兼松(現在の兼松株式会社)の企業内教育を検討しました。中小規模の貿易商社であった兼松は大正8年に寄宿舎を開設して、小学校卒や甲種商業学校卒の若年従務員に夜学講習を実施しました。その教育内容は高度であり、業務に必要な知識の伝授と同時に、社風に合致する人材の育成に成功しています。昇進は学歴に関係なく活発で、中堅社員の階層では高商の学卒者と給仕者出身者が同年齢で同程度の給与を獲得しました。充実した教育と柔軟な人事査定は、個々の能力開発と共にスキルの内部蓄積に結びつき、それは同社の発展に大きく貢献したと評価されます。
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▼『Restructuring of the Steel Industry in Northeast Asia』
Hiro Lee (利 博友), Eric D. Ramstetter, and Oleksandr Movshuk 編著 
Palgrave Macmillan, 2005, 221pp.
●北東アジアの鉄鋼業は1990年代に大胆な構造改革を断行しました。本書は、(1)北東アジアの鉄鋼業の大規模な構造改革を促した要因、(2)鉄鋼業に対する政策の変化、(3)米国の貿易政策・措置が北東アジアの鉄鋼業に及ぼした影響、(4)北東アジアの企業の戦略的提携等について分析しています。本書の案内については、以下のURLよりご覧下さい。
http://www.palgrave.com/products/Catalogue.aspx?is=1403941505
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■経済経営研究所 リエゾン活動へのリンク■
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▼セミナー
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/seminar/index-j.html

▼ディスカッションペーパー一覧
和文:http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/dp/index-j.html
英文:http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/dp/index.html

▼経済経営研究所 全教官と研究
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ResearchStaff/index-j.html

▼過去のニュースレター
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/liaison/sendinfo/mailinglist/newsletterback.html

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