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神戸大学 経済経営研究所 附属政策研究リエゾンセンター

RIEB政策研究ワークショップ
「日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:『決済』の観点から」
日時 2008年1月26日(土) 13:00〜17:00
開催場所 神戸大学国際協力研究科 大会議室(第五学舎1階)(→アクセスマップ
主催 神戸大学経済経営研究所・政策研究リエゾンセンター
共催 神戸大学金融研究会
ワークショップ趣旨
 江戸期までの日本では、近世以前の世界の他の地域と同様に、「多様な通貨が重層的に流通する」システムが存在していたが、明治にかけて、統一通貨としての円の導入、日本銀行による独占的通貨発行の開始、金本位制への移行といった大きな制度変化が生じた。こうした日本における近代通貨システムへの移行は、江戸期までの通貨システムとどのような関係を持ち、どのような歴史的背景のもとで行なわれたのか。また、それは、世界史の文脈のなかでどのように位置付けられるのか。
 こうした問いかけについて、近年における日本経済史、アジア・西洋経済史、地域間関係史の知見を踏まえ、どのようなアプローチが考えられ得るだろうか。その際、共通の視角として、通貨が経済取引の「決済」に用いられてきたという点に着目すると、近代移行期の日本における貨幣の機能に関して、どのような論点が浮かび上がってくるだろうか。
本ワークショップでは、日本の近世史と近代史研究、さらに日本経済史とアジア・西洋経済史研究を架橋する試みとして、日本における近代通貨システムの成立を採り上げ、これを「決済」という視点から再検討し、その世界史的・現代的意義を考えることとしたい。
プログラム
13:00 − 13:10  趣旨説明 
 神戸大学経済経営研究所 教授 鎮目雅人 氏
 
13:10 − 13:40  報告1
  「日本における近代通貨システムへの移行の世界史的意義:『決済』の観点から」
   神戸大学経済経営研究所 教授 鎮目雅人 氏
13:40 − 14:10  報告2
  「近世日本の決済システムとその変容(仮題)」
   流通科学大学商学部 教授 加藤慶一郎 氏
 
14:10 − 14:25  コメント1
 「日本経済史の観点から」
 法政大学経済学研究科 教授 靎見誠良氏
14:25 − 14:40  コメント2
 「アジア経済史の観点から」
 一橋大学大学院経済学研究科 助教授 城山智子氏
14:40 − 14:55   コメント3
 「ヨーロッパ経済史の観点から」
 名古屋学院大学経済経営研究科 教授 名城邦夫 氏
  
14:55 − 15:10  休憩
 
15:10 − 16:50  自由討論
 
16:50 − 17:00  総括
 松山大学経済学部 教授 岩橋勝氏
 (司会進行:松山大学経済学部 教授 岩橋勝氏)
 
17:30 − 19:00  アフターセッション (アカデミア館3階レストラン「さくら」)
 * 若干の実費(おひとり千円程度)を当日徴収させていただく予定です。

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