タイトル
江戸期日本の決済システム −貨幣、信用、商人、両替商の機能を中心に−

要旨

本稿では、貨幣、信用、商人、金融業者の機能に着目し、江戸期日本の商品取引における決済の仕組みを図式化する。商品取引の決済方法としては、 商品の買い手が貨幣により直ちに代価を支払うか、代価の支払い(相殺による決済を含む)が可能となるまで支払いを繰り延べる(信用を利用する)という2つの方法がある。 江戸時代の日本では、貨幣、信用を利用した決済サービスの提供について、大坂を中心とする両替商ネットワークが中核的な機能を果たしていた。


キーワード:江戸時代の決済、貨幣、信用、両替商


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