加藤 諒 Ryo KATO

役職 助教
研究部門 企業情報研究部門
生年月 平成3年4月
学歴 平成26年3月 名古屋大学経済学部経営学科 卒業
平成28年3月 名古屋大学大学院 経済学研究科 博士課程前期課程 産業経営システム専攻 修了
平成28年4月 慶應義塾大学大学院 経済学研究科 後期博士課程 入学(在学中)
学位 平成28年3月 修士(経済学)
職歴 平成28年4月~平成30年3月 日本学術振興会 特別研究員 DC1
平成29年4月~平成29年9月 金城学院大学 非常勤講師(マーケティング論・マーケティング入門)
平成30年4月~ 神戸大学経済経営研究所 助教
研究分野 マーケティング
研究課題 大規模データを用いた消費者行動の理解と統計モデルの開発、ベイズ統計学の社会科学への応用

研究活動<概要>

主に、以下の2つの分野の研究を行っている。

  1. 大規模データを用いた消費者行動の理解と統計モデルの開発


      マーケティング分野では、より大規模なデータが利用できる状況となっており、消費者の行動をより深く理解することが可能となってきている。このような状況下において、特に最近は①スキャンパネルデータを用いた消費者の非計画購買行動の理解に関する研究や、②位置情報を用いた消費者の商圏内の買い回り行動の理解に関する研究を行っている。

      これら大規模データを用いた研究においては、しばしば深層学習などの機械学習的な手法が用いられることが、消費者の行動を扱うようなマーケティングの分野において、人間行動のメカニズムを考慮しないブラックボックス的な手法を用いても、消費者に関する現象の理解とマーケティング施策への示唆を得ることは難しい。そこで、同時にここでは、消費者行動論の知見に立脚するような統計モデルの開発や、産業組織論で用いられるような構造モデルを用いることによって、より多くの学術的・実務的な示唆が得られるような研究を行っている。


  2. ベイズ統計学の社会科学への応用

             
      マーケティングや会計学をはじめとする社会科学分野においては、扱うデータの状況により適した統計モデルの開発や、データの欠測などといった基礎的な問題への対処を行う必要がある。そこで、従来の統計学的な方法と比べて、より柔軟なモデリングと、マルコフ連鎖モンテカルロ(MCMC)法などによってその母数推定がより容易であるベイズ統計学の手法を用いて、広く社会科学分野に適用可能な統計的手法の開発を行っている。

      より具体的には、ディリクレ過程混合モデルの表現を用いたセミパラメトリックベイズモデルによる操作変数法の開発や、多重代入法的な欠測データの補完方法の開発に関する研究を行っている。

<研究業績>

研究業績

【分担執筆】
Title   Date
「因果効果推定の応用―CM接触の因果効果と調整効果」 岩波データサイエンス刊行委員会編『岩波データサイエンス Vol. 3』, 岩波書店. 2016

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【査読付き論文】
Title   Date
"Does Big N Matter for Audit Quality? Evidence from Japan" Asian Review of Accounting (coauthor: Hu Dan) forthcoming
「Forward-lookingな消費者の慣習形成・飽和・学習を考慮したブランド選択モデルの構造推定」 『マーケティング・サイエンス』, Vol. 24 (1), 53-76. 2016
"Influence of the Audit Market Shift from Big 4 to Big 3 on Audit Firm’s Industry Specialization and Audit Quality: Evidence from Japan" Academy of Accounting and Financial Studies Journal, Vol.20 (3), 62-83. (coauthor: Semba, Hu Dan and Frendy) 2016
「反復横断データから消費者セグメントの構成比の変化・生成・消滅を理解するための潜在クラスモデルと段階推定法」 『マーケティング・サイエンス』, Vol. 23 (1), 35-59.(共著者:星野崇宏、堀江尚之) 2015
“Accruals-Based Audit Quality in the Japanese Audit Market” Academy of Accounting and Financial Studies Journal, Vol.19 (1), 186-197. (coauthor: Hu Dan) 2015

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【未掲載論文】
Title   Date
“Gender Differences in Extended Warranty Purchases: The Case of Electronic Products” Economic Research Center Discussion Paper E-Series (coauthor: Adachi, Takanori) 2016

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学会報告活動

【口頭発表(国内会議・シンポジウム)】
Category Title Place Date
発表 「位置情報とチラシデータを用いた消費者の商圏内購買行動の理解」(共著者:星野崇宏), 2017年度消費者行動ワークショップ 南山大学 2018年3月
発表 「経済学モデルと行動経済学的知見のマーケティングサイエンスへの貢献」(共著者:猪狩良介, 竹内真登, 中川宏道, 星野 崇宏)日本マーケティング・サイエンス学会第102回研究大会 電通ホール 2017年12月
発表 「位置情報と購買履歴のマッチングによる競合他社での購買行動の理解」(共著者:星野 崇宏, 松村優哉)日本マーケティング・サイエンス学会第102回研究大会 電通ホール 2017年12月
発表 「スキャナーパネルに対する購買直後調査を用いた新製品のトライアルリピートの理解」(共著者:星野 崇宏)日本マーケティング・サイエンス学会 新しいデータと競争環境の下でのマーケティングサイエンス研究部会WS 慶應義塾大学 2017年9月
発表 「多次元の弱操作変数がある場合のセミパラメトリックベイズ操作変数法の提案」(共著者:星野 崇宏)2017年度統計関連学会連合大会 南山大学 2017年9月
発表 「スキャンパネル協力者に対する購買直後調査を用いた購買行動規定要因の探索:トライアルリピートと非計画購買に着目して」(共著者:星野 崇宏)消費者行動研究コンファレンス 慶應義塾大学 2017年5月
発表 「広告接触の因果効果・調整効果のブランド属性と個人属性の影響を探る:マルチレベルデータの因果効果推定」(共著者:星野 崇宏)日本行動計量学会第44回大会 札幌学院大学 2016年9月
発表 「参照価格とforward-lookingを考慮した消費者の選択行動の構造推定」(共著者:星野 崇宏)日本マーケティング・サイエンス学会第98回研究大会 電通ホール 2015年12月
発表 「Forward-lookingな消費者の慣習形成・飽和を考慮したブランド選択モデルの構造推定」日本マーケティング・サイエンス学会第97回研究大会 大阪府立大学 2015年6月
発表 「消費者の慣習形成・飽和を考慮したブランド選択モデルの構造推定」日本マーケティング・サイエンス学会 行動経済学と産業組織論によるマーケティングモデルの深化部会WS 名古屋大学 2015年6月
発表 「段階推定法を利用した潜在クラスの時系列的把握」日本オペレーションズ・リサーチ学会「数理的発想とその実践」第1回研究集会 金沢学院大学 2015年5月
発表 「消費者の慣習形成を考慮したブランド選択モデルの構造推定」行動経済学会第8回大会 慶應義塾大学 2014年12月
発表 "Auditor Size as a Measure for Audit Quality, A Japanese Study"日本経営財務研究学会ファイナンスキャンプ2014 六甲スカイ・ヴィラ 2014年7月

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社会活動

所属学会
日本マーケティング・サイエンス学会
日本行動計量学会
日本消費者行動研究学会
日本経営財務研究学会

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研究助成金

2017年度 吉田秀雄記念事業財団研究助成「集計マクロレベル情報とミクロレベルデータを融合した広告効果推定法の開発と応用」(研究分担者)
2016年4月~2018年3月 日本学術振興会 特別研究員奨励費

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教育活動

年度 講義・演習 大学院・学部
2017年度 マーケティング論・マーケティング入門 金城学院大学

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受賞歴

  • 2017年 統計関連学会連合「優秀報告賞」
  • 2015年 日本マーケティング・サイエンス学会「研究奨励賞」

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