藤村 聡 Satoshi FUJIMURA

 
役職 准教授
研究部門 企業情報
生年月 昭和40年 3月
学歴 昭和58年 3月 高水高等学校卒業
昭和62年 3月 金沢大学文学部史学科(国史学専攻)卒業
平成 2年 3月 東北大学大学院文学研究科(国史学専攻)修了
平成 9年 3月 神戸大学大学院文化学研究科(社会文化専攻)修了
学位 平成 9年 3月 博士(学術)神戸大学
職歴 平成10年 9月 神戸大学経済経営研究所 非常勤研究員(平成12年3月まで)
平成11年 4月 国立明石工業高等専門学校 非常勤講師(平成13年3月まで)
平成13年 4月 神戸大学経済経営研究所 非常勤講師
平成14年 3月 神戸大学経済経営研究所 専任講師
平成16年 4月 神戸大学経済経営研究所 准教授
研究分野 企業史料分析
研究課題 兼松史料による戦前期企業における人事システムの分析、兼松史料による戦前期企業の会計システムの分析、兼松史料による戦前期羊毛貿易及び国内羊毛取引の分析

研究活動<概要>

 本研究所が架蔵する『兼松資料』は、主に会計帳簿約2300冊と「日豪間通信」と呼ばれる重役書簡1800通で構成される希有の企業資料である。これらの資料を分析して論文を作成しつつ、広く学界に研究素材として提供すべく、目録作成や資料集の刊行などの諸作業を進めている。

  1. 資料の補修
     『兼松資料』の過半の文書は革で装丁され、古いものでは100年近くが経過している。そのため表紙の革部分には著しい変質や剥落が生じており、そうした資料の破損に対しては、薬剤やワックスを用いて補修を行っている。現在は薬剤と本資料の適合性を確認すべく、施薬は早急な補修を必要とする一部の資料に留めて、経過を観察している。
  2. 会計帳簿の数値集計作業
     膨大な数量の会計帳簿は、現状のままでは研究素材として活用することは困難であり、また兼松の基本的な経営数値を確定するためにも、明治27(1894)~昭和14(1939)年の輸出入及び内国売買の商品勘定帳を対象に、各年の輸出入と内国売買の商品数量や、そこで得られた利益、諸費用などの金額をパソコンに入力する作業を進めている。使用するソフトはエクセルを選んだ。対象となる帳簿数は約300冊である。
  3. 資料集「日豪間通信」の出版
     「日豪間通信」は崩し字で記述された判読が容易でない文書であるため、多数の研究者の利用便宜を考慮し、同資料を現代字に翻刻し、資料集として出版を計画している。各書簡は個々の商品の取引情況や社内人事、国際経済の見通しなど多種多様な記事で構成され、その内容は同社の経営にとどまらず、国内外の様々な出来事を伝える。重要な歴史資料として、同資料の価値は極めて大きい。

<研究業績>

研究業績

【著書】
Title   Date
『複式簿記・会計史と「合理性」言説-兼松史料を中心に―』 (山地秀俊と共著)研究叢書73号 神戸大学経済経営研究所 2014年3月
『日豪間通信』別巻「兼松は語る~『兼松史料』で読み解く戦前期の歩み~」 兼松資料叢書 2011年3月
『近世中央市場の解体-大坂米市場と諸藩の動向-』 清文堂出版 2000年6月

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【論文】
Title   Date
戦前期の賃金分布:会社内・会社間比較 『国民経済雑誌』第211巻第4号 69-84頁 2015年4月
戦間期鐘紡の職員構成-昭和12年名簿による職務と学歴の分析- 『経済経営研究(年報)』第64号 73-106頁 2015年3月
「戦前期企業・官営工場における従業員の学歴分析-文部省『従業員学歴調査報告』の分析-」 『国民経済雑誌』第210巻第2号 53-73頁 2014年8月
「1980年代後期の商社兼松における人事賃金政策-文書記録とヒアリング調査による実態解明-」 『国民経済雑誌』第207巻第6号 61-80頁 2013年6月
「戦前兼松の賃金構造―図像による概観の提示―」 『国民経済雑誌』第206巻第6号 1-28頁 2012年12月
「明治~大戦期の兼松における女性従業員」 『国民経済雑誌』第204巻第5号 43-59頁 2011年11月
「戦前期兼松の会計業務と会計部員」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第202巻第5号 23-40頁 2010年11月
「明治の創設期における兼松商店の会計帳簿」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第201巻第5号 97-112頁 2010年5月
「明治・大正期の兼松羊毛バイヤー」 『経済経営研究(年報)』第59号 15-32頁 2010年3月
「戦間期兼松における羊毛取引の変革-仲介取引から自己勘定取引へ-」 (清水泰洋との共著)『国民経済雑誌』第200巻第5号 17-34頁 2009年11月
「戦前期海外駐在員の内外給与格差問題-兼松豪州支店の事例分析-」 『経済経営研究(年報)』第58号 49-70頁 2009年3月
「大正末期における兼松商店の会計帳簿改革」 (山地秀俊との共著)『国民経済雑誌』第199巻第2号 33-52頁 2009年2月
「戦前期兼松の豪州支店在勤者-豪州兼松支店の事例分析-」 『国民経済雑誌』第197巻第6号 65-83頁 2008年6月
「創業期兼松の人員構成」 『経済経営研究(年報)』第57号 73-109頁 2008年3月
「明治期における小西家(小西酒造)の会計帳簿組織」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第197巻第2号 53-77頁 2008年2月
「明治期における兼松商店の会計帳簿組織」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第195巻第6号 25-47頁 2007年6月
「戦前期兼松の人事採用」 『経済経営研究(年報)』第56号 91-144頁 2007年3月
「戦前期企業の退職実態-貿易商社兼松の退職制度-」 『国民経済雑誌』第193巻第2号 75-98頁 2006年2月
「戦前期貿易商社兼松の帳簿組織」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第192巻第1号 45-66頁 2005年7月
「戦前期の企業内教育-貿易商社兼松の寄宿舎制度-」 (山地秀俊と共著)『国民経済雑誌』第191巻第2号 63-84頁 2005年2月
「明治・大正期の貿易商社"兼松"の通信手段とその費用」 『経済経営研究(年報)』第52号 99-136頁 2002年11月
「三日月藩の藩札発行と大谷五左右衛門」 佐用郡地域史研究会編『播磨古道をさぐる』 51-57頁 2002年7月
「戦間期の貿易商社における通信費の構成-「兼松資料」による帳簿分析-」 『経済経営研究(年報)』第51号 79-108頁 2001年11月
「福井藩芝原上水の管理役職について」 『神戸大学 史学年報』13号 1-19頁 1998年5月
「近世後期における江戸武家屋敷の上水・橋々組合について(研究ノート)「」 『歴史学研究』682号 18-27頁 1996年3月
「幕末期における大藩と大坂米(大名貸)市場の借財関係」 『市場史研究』15号 40-54頁 1995年11月
「幕末期水田単作地帯の農村構造と飯米需要」 『東北大学 国史談話会雑誌』35号 121-130頁 1995年3月
「近世後期の東北・北陸諸藩と大坂米市場」 『地方史研究』251号 40-62頁 1994年10月
「姫路藩の化政期改革と播州産物」 日本城郭研究センター編『日女道かがみ:昭和の大修理30周年記念誌』 61-73頁 1994年3月
「幕末期鯖江藩における大坂借財の返済構造」 『北陸史学』41号 1-22頁 1992年12月
「幕末期の越後新発田藩における石代納の展開」 高澤裕一編『北陸社会の歴史的展開』能登印刷 517-554頁 1992年11月

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【未掲載論文】
Title   Date
「戦前期兼松における社内統治~「規則」と「社風」の効用~」 神戸大学経済経営研究所ディスカッション・ペーパー No.DP2011-J02 25頁 2011年10月
「明治期日本の複式簿記の浸透と近代化問題-モダンとポストモダンの相克-(Ver 1.0)」 (山地秀俊と共著)神戸大学経済経営研究所ディスカッション・ペーパー No.J85 35頁 2007年9月

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【その他】
Title   Date
『日豪間通信』第Ⅶ巻 兼松資料叢書 2013年3月
別巻『兼松は語る~「兼松史料」で読み解く戦前期の歩み~』 兼松資料叢書 2011年3月
『日豪間通信』第Ⅵ巻 兼松資料叢書 2010年3月
『日豪間通信』第Ⅴ巻 兼松資料叢書 2009年3月
『日豪間通信』第Ⅳ巻 兼松資料叢書 2008年3月
『商店史料』第Ⅱ巻 兼松史料叢書 2007年3月
『日豪間通信』第Ⅲ巻 兼松資料叢書 2007年3月
『商店史料』第Ⅰ巻 兼松資料叢書 2006年3月
『日豪間通信』第Ⅱ巻 兼松資料叢書 2005年3月
『日豪間通信』第Ⅰ巻 兼松資料叢書 2004年3月
「兼松資料 画像目録」 神戸大学経済経営研究所 2000年3月
「兼松資料目録」 神戸大学経済経営研究所 1999年2月
「大谷家文書目録」 兵庫県上月町 1997年3月
「道修町文書目録」 道修町文書保存会 1994年3月

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学会報告活動

Category Title Place Date
発表 「兼松シドニー支店の人員構成と人事政策」経営史学会2015年度全国大会 大阪大学 2015年10月11日
発表 「戦間期鐘紡の職員構成」紡績企業史研究会 綿業会館 2014年12月15日
討論 「「製糖会社農事主任会議」の開催-1910年代の台湾における殖産政策-(平井健介)」兼松セミナー(日本近代経済・経営史セミナー共催) 神戸大学 2013年9月9日
司会 第11回兼松史料研究会 神戸大学 2013年2月12日
発表 「戦前期兼松における社内統治-「規則」と「社風」の効用-」第1回アントレプレナーシップ・コンファランス 大阪企業家ミュージアム 2011年10月22日
発表 「戦前期兼松の賃銀構造-グラフによる概観把握-」第46回経営史学会全国大会 札幌大学 2010年10月2日
発表 "Accounting in a Crisis and Accounting for a Crisis: A Case of the Great Kanto Earthquake, 1923" (清水泰洋との共同発表) Accounting, Business & Financial History 神戸大学 2009年10月27日
発表 「戦間期兼松における羊毛取引の変革」経済史・経営史研究会 大阪大学 2009年10月15日
発表 「戦前期兼松の海外駐在員」RIEBセミナー 神戸大学経済経営研究所 2009年1月6日
発表 「戦前期企業の海外駐在員の諸問題」経営史学会関東部例会9月例会 東洋大学 2008年9月20日
講演 「戦前期における神戸企業の特質」神戸市シルバーカレッジ しあわせの村内神戸シルバーカレッジ学習室 2008年7月18日
講演 「神戸港を築いた人々」G8神戸エコフェスタ (財)先端医療振興財団 臨床研究情報センター 2008年5月24日
発表 "Initial Intent and the Development of an Employee Ownership Plan: A Case of a Japanese Trading Company in the Early Twentieth Century"(清水泰洋・井上真由美との共同発表)Business History Conference アメリカ合衆国/クリーブランド 2007年6月2日
コメンテーター 関東近世史研究会2005年大会   2005年12月
発表 「商社経営における人材育成と登用」兼松史料研究会 大阪 2004年12月4日
発表 「貿易商社兼松の人事システム-戦前期企業は学歴社会か-」企業家研究フォーラム第2回年次大会 大阪社会福祉指導センター 2004年7月3日
「経営原資料のデータベースの作成とその問題点」第12回全国文献情報センター人文社会科学情報セミナー 2002年11月18日
「戦前期の貿易商社における経営と通信」第11回全国文献情報センター人文社会科学情報セミナー 2001年11月6日
「経営原資料へのアクセサビリティーの向上」第9回全国文献情報センター人文社会科学情報セミナー 1999年12月10日
「幕末期の大藩と大坂米市場」市場史研究会第22回大会 1994年11月2日
「近世後期における東北・北陸諸藩と大坂米市場」社会経済史学会近畿部会 1993年12月5日
「幕末期における貨幣地代の展開過程」日本史研究会近世史部会 1992年2月29日

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社会活動

所属学会
日本史研究会
経営史学会
社会経済史学会
企業家研究フォーラム

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研究助成金

2014~2016年度 科学研究費補助金:基盤研究 (C)「戦前期ホワイトカラー企業の学歴評価」(研究代表者)
2010~2012年度 科学研究費補助金:基盤研究 (C)「『兼松史料』による戦前期日本企業の賃金構造の分析」(研究代表者)

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教育活動

     
年度 講義・演習 大学院・学部
2015年度 経営制度特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2014年度 経営制度特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2013年度 経営制度特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2012年度 経営制度特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2011年度 経営史特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2010年度 経営史特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科
2009年度 経営史特殊研究(経営史料分析) 神戸大学大学院経営学研究科

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